費用・お金

猫の慢性腎臓病の治療費|ステージ別の月々・年間費用の目安

猫

執筆・編集: うちの子のかかりつけ編集部

猫の慢性腎臓病(CKD)の治療費は、初期なら月3,000〜1万円台、進行して皮下点滴や投薬が加わると月1.5万〜4万円ほどが一つの目安です。完治する病気ではなく、腎臓の働きをできるだけ長く保つための治療を長期間続けることになるため、「毎月いくらかかるか」を早めにイメージしておくことが大切です。ただし費用は治療内容・地域・動物病院によって大きく異なり、あくまで目安としてご覧ください。

猫の慢性腎臓病とは:高齢猫にとても多い病気

慢性腎臓病は、腎臓の機能が数か月〜数年かけて少しずつ低下していく病気です。高齢の猫にとても多く、15歳以上の猫では相当な割合が罹患しているという報告もあります。腎臓は一度失われた機能が元に戻りにくいため、早期に気づいて進行をゆるやかにすることが治療の中心になります。

初期は無症状のことも多く、多飲多尿(水をよく飲み、おしっこが増える)が最初のサインとして現れやすいとされます。進行すると食欲不振、体重減少、嘔吐、口臭の変化などがみられることがあります。「最近水を飲む量が増えた」「なんとなく食が細い」と感じたら、早めに動物病院で相談してください。食欲低下が続く場合は猫がごはんを食べないときの対処もあわせて確認しておくと安心です。なお、診断や治療方針の判断は必ず獣医師が行います。

ステージ別に見る治療内容と費用の目安

猫の診察

慢性腎臓病はIRIS分類などをもとに、血液検査(クレアチニン・SDMA)や尿検査の結果からステージ1〜4に分けて評価されるのが一般的です。ステージが進むほど治療の種類が増え、費用も上がっていく傾向があります。以下は一般的な費用感の目安で、実際の金額は病院により異なります。

ステージ 主な治療内容 月々の費用の目安
初期(ステージ1〜2) 療法食、定期的な血液・尿検査 約3,000〜1万5,000円
中期(ステージ3) 療法食+皮下点滴+投薬(リン吸着剤・降圧薬など) 約1万5,000〜3万5,000円
進行期(ステージ4) 頻回の皮下点滴、複数の投薬、状態により入院 約3万円〜(入院時は別途)

治療の柱になるのは次のような組み合わせです。

  • 食事療法(療法食):腎臓への負担を抑えた専用フード。初期から長く続く基本の治療です。
  • 皮下点滴(皮下輸液):脱水を防ぎ体調を整える処置。通院での1回あたりの費用はおおよそ1,000〜2,000円程度が目安で、状態により週数回行うこともあります。
  • 投薬:リン吸着剤、降圧薬、吐き気止めなどを症状に応じて併用します。
  • 入院・点滴(静脈内輸液):急に状態が悪化したときに行うことがあり、1回で数万円規模になる場合もあります。

長期的に皮下点滴が必要な場合、獣医師の指導のもとで自宅点滴に切り替えて通院回数や費用を抑えられるケースもあります。可否は状態次第なので、担当の獣医師に相談してみてください。

年間・生涯でどのくらいかかる?

慢性腎臓病は数年単位で付き合う病気のため、「年間・生涯でいくら」という視点も持っておくと安心です。年間では数万円〜数十万円と幅があり、ステージや通院頻度で大きく変わります。診断が早く、初期治療で安定して経過する子ほど月々の負担は軽くなりやすい一方、進行例では皮下点滴や入院が重なり費用がかさむこともあります。

通院は基本的に定期的・長期的になります。数か月ごとの検査で状態を確認しながら治療を微調整していくため、「一度治って終わり」ではなく「かかりつけと長く付き合う」前提で考えておくとよいでしょう。通いやすい病院を選ぶことも、無理なく治療を続けるうえで重要です。まずはお住まいの地域の動物病院を探すところから始めてみてください。千葉県の動物病院のように地域から探すこともできます。

長期化する費用にどう備える?ペット保険という選択肢

毛布で休む猫

慢性腎臓病は治療が長期にわたるため、月々は少額でも積み重なると家計への影響が大きくなりがちです。こうした継続的・高額になりうる費用に備える手段の一つがペット保険です。通院・入院・投薬などが補償対象になる商品が多く、加入していれば自己負担を抑えやすくなります。

ただし注意したいのは、すでに発症している病気(既往症)は補償対象外になるのが一般的という点です。腎臓病に限らず、加入を検討するなら健康なうちに、というのが基本になります。補償内容や条件は商品ごとに異なるため、内容をよく比較して選ぶとよいでしょう。保険はあくまで備えの一つで、いざというときに落ち着いて治療を選べるようにするための手段です。

よくある質問

猫の慢性腎臓病は治りますか?

低下した腎機能を元に戻すのは難しいとされ、完治を目指すというより進行をゆるやかにして状態を保つ治療が中心になります。早期に発見できれば、良好に経過するケースもあります。診断・治療方針は必ず獣医師にご相談ください。

皮下点滴は毎回いくらくらいかかりますか?

通院での皮下点滴は1回あたりおおよそ1,000〜2,000円程度が目安とされますが、病院や併用する処置によって変わります。頻度が増えると月々の負担も大きくなるため、自宅点滴が可能かも含めて担当の獣医師に確認するとよいでしょう。

治療費が心配です。何から準備すればよいですか?

まずは定期検査で今のステージと必要な治療を把握し、月々の目安を確認することです。そのうえで、通いやすいかかりつけ病院を決め、健康なうちであればペット保険での備えも検討しておくと、いざというとき費用面で慌てにくくなります。

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出典

※この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。費用や治療方針は動物病院により異なります。実際の費用・診療は必ず各動物病院にご確認ください。

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