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トイプードルがかかりやすい病気|好発疾患と費用の目安

犬

執筆・編集: うちの子のかかりつけ編集部

トイプードルは平均寿命が長く健康的な犬種として知られますが、骨格・耳・目に関わる特有の病気にはかかりやすい傾向があります。代表的なのは膝蓋骨脱臼(パテラ)、外耳炎、流涙症、進行性網膜萎縮(PRA)、レッグ・ペルテス病など。多くは早めに気づいて向き合えば、うまく付き合っていける病気です。この記事では、これから迎える方・飼い主の方に向けて、それぞれの症状と受診の目安、かかる費用の目安、そして高額な治療費への備え方までをまとめました。

トイプードルがかかりやすい病気の全体像

ペット保険大手アニコムが公開する『家庭どうぶつ白書』によると、犬全体で保険金請求が多い傷病は外耳炎や皮膚炎、消化器の不調などです。トイプードルは骨格が華奢で、垂れ耳・目のまわりの毛が多いといった身体的な特徴から、次のような病気にかかりやすい傾向があります。

病気 主な症状 治療費の目安
膝蓋骨脱臼(パテラ) スキップ歩行、後ろ足を上げる 手術で約15〜45万円(片足)
外耳炎 耳をかく、におい、赤み 通院1回あたり数千円〜、繰り返しやすい
流涙症(涙やけ) 目の下が茶色く変色、涙が多い 点眼管理〜手術で20〜40万円のことも
進行性網膜萎縮(PRA) 暗い場所でつまずく、夜に不安がる 根治治療はなく生活の工夫が中心
レッグ・ペルテス病 後ろ足を痛がる、跛行(はこう) 手術で17万円前後が一つの目安

費用はあくまで目安で、グレード(重症度)や術式、地域・動物病院によって大きく異なります。気になる症状があるときは、まずお住まいの地域の動物病院を探すところから始めましょう。

膝蓋骨脱臼(パテラ):小型犬でもっとも多い整形外科の悩み

散歩する犬

膝蓋骨脱臼は、膝のお皿(膝蓋骨)が本来の位置から外れてしまう状態で、トイプードルをはじめとする小型犬にとても多い整形外科疾患です。生まれつきの骨格の傾向が関わることが多く、グレード1〜4で重症度を分けて考えます。

受診の目安は、歩いている途中で一瞬ケンケンする(スキップのような歩き方)、後ろ足を時々上げる、段差を嫌がるといったサインが続くとき。軽度なら体重管理や滑らない床、サプリメントなどで様子を見ることもありますが、グレードが進むと外科手術が検討されます。手術費用は術式やグレードで幅があり、片足でおおよそ15〜45万円が一つの目安です。フローリングで滑らせない、肥満を避けるといった日々の工夫が予防につながります。

外耳炎:垂れ耳のトイプードルが繰り返しやすい

トイプードルは耳が垂れていて耳の中が蒸れやすく、耳道の毛も多いため、外耳炎を起こしやすい犬種です。外耳炎自体は1回あたり数千円程度から治療できることが多いものの、一度なると再発を繰り返し、長く通院が必要になることも少なくありません。

受診の目安は、耳をしきりにかく・頭を振る、耳から独特のにおいがする、耳の中が赤い・黒っぽい耳あかが増えたとき。放置すると中耳・内耳に広がることもあるため、早めの受診が安心です。家庭では耳をこすりすぎず、シャンプー後にしっかり乾かすなど、清潔と乾燥を意識しましょう。

流涙症(涙やけ):見た目だけの問題とは限らない

子犬を診察する獣医師

流涙症は、涙が過剰に出たり、涙の通り道である鼻涙管がつまったりして、目の下が涙であふれ茶色く変色する状態です。トイプードルは目まわりの毛が多く目立ちやすい犬種です。逆さまつげやアレルギー、鼻涙管の閉塞などが背景にあることもあります。

多くは点眼や洗浄、こまめな清拭で管理しますが、鼻涙管の閉塞が原因の場合は解除の手術が検討され、この場合の費用は20〜40万円程度になることもあります。受診の目安は、急に涙が増えた、目を気にしてこする、まぶたが腫れている・充血しているとき。単なる「涙やけ」に見えても、目の病気が隠れていることがあるため、気になれば一度診てもらうと安心です。

進行性網膜萎縮(PRA)とレッグ・ペルテス病

進行性網膜萎縮(PRA)は、網膜が少しずつ機能を失っていく遺伝性の目の病気です。初期は夜間に見えにくくなる「夜盲」が多く、暗い場所でつまずく・不安がるといった様子から気づかれます。トイプードルでは5〜6歳ごろから現れる遅発型が多いとされます。進行はゆっくりですが、残念ながら現時点で根治する治療はなく、家具の配置を変えないなど生活環境の工夫で支えていきます。繁殖に関わる遺伝子検査で予防的に把握できる場合があります。

レッグ・ペルテス病(大腿骨頭壊死症)は、太ももの付け根(股関節)の骨の一部が血流不足で壊死してしまう病気で、若い小型犬に見られます。後ろ足を痛がる、かばうように歩く(跛行)といった症状が続くときは受診の目安です。多くは手術が必要になり、費用は17万円前後が一つの目安とされます。初診時にどのくらいかかるか不安な方は、動物病院の初診料の相場もあわせて確認しておくとよいでしょう。

高額な治療費への備え:ペット保険という選択肢

ここまで見てきたように、パテラや鼻涙管の手術、レッグ・ペルテスの手術などは、状況によっては数十万円規模の費用がかかることがあります。突然の出費に慌てないために、こうした高額な費用に備える手段の一つとしてペット保険があります。加入には年齢制限や、加入前からの病気(既往症)は補償対象外になるといった条件があるため、迎えて間もない若いうちに検討する方が選びやすいのが一般的です。

保険はあくまで備えの一つで、いちばん大切なのは日々の観察と、気になったときにすぐ相談できるかかりつけ医を持つことです。愛知県の動物病院をはじめ、通いやすい病院を早めに見つけておくと、いざというときに落ち着いて対応できます。まずはお住まいの地域の動物病院を探すことから始めてみてください。

よくある質問

トイプードルは病気がちな犬種ですか?

いいえ、トイプードルは犬種の中でも平均寿命が長く、健康的な犬種として知られています。ただし骨格・耳・目に関わる特有の病気の傾向はあるため、そのサインを知っておき、早めに気づいてあげることが大切です。

パテラ(膝蓋骨脱臼)は必ず手術が必要ですか?

必ずしも手術が必要とは限りません。軽度(グレード1〜2)では体重管理や生活環境の工夫、内科的なケアで経過を見ることもあります。手術が必要かどうかはグレードや症状によって異なるため、獣医師とよく相談して判断しましょう。

子犬のうちからできる予防はありますか?

フローリングに滑り止めを敷いて関節への負担を減らす、肥満を避ける、耳を清潔に乾いた状態に保つ、目やまわりの毛を清潔にする、といった日常のケアが役立ちます。定期的な健康診断で早期発見につなげることも有効です。

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出典

※この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。費用や治療方針は動物病院により異なります。実際の費用・診療は必ず各動物病院にご確認ください。

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